IKEA 難民キャンプに「光」の寄付

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パリなどヨーロッパでのテロ事件を受け、難民へのバッシングが始まっている。世界の各地で難民受け入れに反対する活動が活発化している。アメリカ大統領選でトランプ氏が予想外の支持を集めているのも難民受け入れ反対の政策を極端なまでに主張しているからだ。日本においても、難民受け入れに対する批判が起こっている。テロの起こったヨーロッパでは今後、どのように難民を受け入れるか、大きな議論が起こるだろう。難民バッシングの世界的な嵐だ。

しかし、多くの難民はキャンプ暮らしを余儀なくさせられ、どのように生活できるのか不安でいっぱいだ。そうした絶望の彼らにIKEAは「光」の寄付をしている。さすがにスウェーデン企業IKEAという感じがする。スウェーデンは北欧ですから冬は光がない。もうすぐやってくるルチア祭は光の宗教イベントだ。雪が降る前の11月と12月の夜は非常に暗く長いことから、闇から光が現れたという考えが特に北国で伝統的に支持されてきたといわれる。光がないことの辛さを体感しているからこその寄付行為と言えるかもしれない。

IKEAは「難民キャンプに明かりを届けよう」キャンペーンを、今年も40カ国以上で行う。11月29日~12月19日まで、イケアストアですべての照明製品を1つ購入するごとに1ユーロがIKEA FoundationからUNHCRに寄付される。照明製品1つにつき1ユーロ(約130円)というのはかなり負担だ。そしてこれは半端ではない額になる。

UNHCRはIKEAのこれまでの寄付に対して、以下のような成果を報告している。

*エチオピアとヨルダンの28 万4000 人を超える難民と受け入れコミュニティーの人々は、5 万6000個以上のソーラーランタンの提供と720 本以上の太陽電池式街灯の設置のおかげで、以前よりも夜間に安全に暮らせるようになりました。

*バングラデシュとチャド、エチオピアでは、3 万7000 人以上の子どもたちが小学校へ入学し、学習を継続できるようになりました。さらに、これらの国では740 名以上の教師に対してトレーニングが行われました。

*バングラデシュでは、22のバイオガスプラントが建設され、し尿の15%を処理して、調理用のグリーン燃料を生成しています。

光のない生活は、希望を失わせます。難民は全てを失っている。故郷も、仕事も、未来も、希望も。だからこそ、光が必要なのだろう。こうした企業の難民支援の輪は広がっている。日本では 「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが、これまで続けてきた難民への衣料支援に加え、国内外のユニクロ店舗での難民雇用を100人に拡大することを発表した。

絶望の人に希望を与えるこうした活動をする企業を応援していきたいものだ。

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